7/25
連日の雨模様ですが、桃やスモモの収穫が続いています。天候不順の影響はつぶさに桃の灰星病として現れていまして防除対策も出来ずに手を拱いている状況です。唯一出来ることとしまして、早取りは覚悟で無症果を収穫する事です。幸い多少の早取りでも今年の桃は美味しく味わうことが出来ています。最近のニュース番組を見ていますと、このところの記録的な豪雨は気候の変化を見直す必要性を示唆している・・と言うことが話題となっています。亜熱帯から熱帯に近い気候変化が起こっているのでは・・と言うことのようです。果樹においては年々収穫時期の前倒し傾向が窺えると思います。今年の桃は、昨年より10日以上も早めの収穫で完熟に近い味わいになっています。スモモに於きましても、カタログ記載の収穫時期から大分早めで完熟しています。
8月下旬頃が収穫時期の「黄金桃」ですが、果重もカタログ並みで濃い黄色の外皮はまさしく黄金色です。大玉あかつきの選抜系「田上姫」は、漸く本来の形質が見られる様になってきました。本日は、「大玉山吹あかつき」、「なつっこ」、「なつおとめ」、「大久保」および「黄金桃」を収穫しました。小鉢の「白鳳」は、数果の結実でしたが灰星病で全滅となりました。生り過ぎで小玉になったスモモの「ソルダム」が完熟した様です。早生種リンゴの「つがる」がうっすらと色付き始めています。昨年は開花が僅かでさみしい結実だった金柑の「ぷちまる」でしたが、今年は枝一杯の開花で柑橘系の香りが漂いミツバチが盛んに訪花しています。6月初めに接木した琵琶の「大五星」に新芽の発生が見られます。どうやら活着したようです。露地植えブルーベリーの株元に植えた「カサブランカ」が今年も一杯咲き、甘い香りを放っています(花粉塊を切り取っています)。



7/18
桃の「大玉山吹あかつき」に灰星病が発生し、保護袋の中で傷んでいる実が数果見られました。保護袋を破って撮影した写真のあかつきには、その症状はなく無事のようです。他の桃の品種も色付きの様子が保護袋越しに大分分かるようになってきました。「大玉白鳳」は膨らみを増して、保護袋が破れています。スモモの「ソルダム」は、摘果しなかったので自然落下が激しかったのですが、漸く落ち着いて色付きと膨らみが増して来たようです。実付きが少なかったキウイの「ゴールドエンペラー」は、外皮の産毛が少ないツルッとした綺麗な外観を見せています。品種不明のキウイもやや大きくなったように見えますが、小玉の品種のようです。3年ぶりに結実した「黒柿」は生理落下も終わったようで、幼果が膨らんで来ました。初めて結実したプルーンの「スタンレープルーン」は、予想以上に大きくて保護袋越しに見える実は淡い青色に色付きが始まっています。大粒種ブドウの「藤稔」は、アザミウマ被害を受けた房もありましたがうっすらと色付きが始まった粒も見られる様になりました。大粒を目指して、一房20粒程度に摘粒していますがどこまで大粒になってくれるのか不安と期待の日々となっています。


7/11
昨年はほとんど見かけなかった畑でのカブトムシですが、今年初めての1匹をネット内で見つけました。小型の雄でした。昨日は、綺麗な玉虫も捕まえています。夕方にはヒグラシの鳴き声が聞こえる様になりました。
たった1房ですが、ブドウの「リザマート」の粒が膨らんだようです。収穫時には赤紫に色付きますが、まだ先のことです。ノーザンハイブッシュ種の収穫が終わる頃には、ラビットアイ(RE)種の収穫が始まっています。晩生の「フクベリー」もポツポツと色付いて大粒な実を収穫しています。小玉の「なつおとめ」が全体にうっすらと色付きが見られ出しました。まだ固くて香りもしていません。なつおとめよりさらに小玉の枝垂れ桃「照手水密」も、うっすらと色付き出しています。スモモの「ニュー太陽」は、保護袋の中で色付きをまして、膨らみも増してきました。今年は、本来の稔りが見られそうです。同じく、スモモの「紫峰」は樹全体で色付きが揃ってきたようです。玉に大小は見られますが、比較的玉揃いの良い出来だと思います。収穫次期は近そうです。イチジクの「ヌアールドカロン」は、幼果が一杯付いています。鉢増ししたので木も大きくなって、収穫量が増えそうな生育状態です。



7/4
まださくらんぼの実が付いた木も残っていますが、さくらんぼ置き場の雨避けビニールシートを撤去しました。白鳳として購入したものの品種違いの桃で、昨年は生食では美味しくないのでシロップ煮で食べていましたが、今年は突然美味しい桃になりました。仮に美味しくない桃の「さおとめ」として栽培しています。気象の影響でしょうか。栽培管理は例年と大きな違いは無いですが、あえて上げるなら「玄米アミノ酸」の葉面散布ぐらいです。スモモの「紫峰」が大分色付いてきました。スモモの中では糖度の高い美味しい品種です。防鳥ネットの外で栽培中のスモモやプルーンは、ヒヨドリに突かれてほとんど無傷では収穫できません。防鳥対策として、果樹保護袋を付けてみました。スモモの「ニュー太陽」とプルーンの「スタンレープルーン」を保護してみました。イチジクの「ロンドボーデックス」は極甘のイチジクらしいですが、今年が初収穫となりますので、味見が楽しみです。「バナーネ」の夏果は大実になることが知られていますが、写真の夏果の長さは10cm以上になっています。味は、小さめの秋果の方が甘くて美味しくなります。



6/27
梅雨の晴れ間が2日ほど続きましたが、スカッと晴れる時間は少ない割に蒸し暑い日でした。今日は、約束していた「居残りブルーベリー」の居残りさんが来園してくれました。ご自身もサクランボ栽培をされており、暫しさくらんぼ栽培や果樹栽培で楽しく語り合うことが出来ました。また、お土産にBB苗を頂戴しました。
無袋栽培中のリンゴの「アルプス乙女」が大分丸みを増してきたようです。袋掛けしたリンゴでは、「ジャンボ王林」が袋一杯に肥大していました。スモモ「貴陽」の受粉樹として知られる「バイオチェリー」は大分色付いてきました。一度赤く色付いた後に暗紫色に変化します。ゴルフボール大ですが、実割れ果が多発しています。早生種のプルーンの「フロリナ」は、少しずつ肥大しながら黄色に変化しています。7月初旬には完熟果も出ると予測しています。剪定に失敗し、結実数が僅かなキウイの「ゴールドエンペラー」は、実も小さめのようです。この「ゴールドエンペラー」の雄木として同時に購入した木は、今年が初開花でしたが咲いてみますと雌木でした。現在、正体不明の結実ですが、「アップル」の形状に似ているように思います。中国大実ナツメに結実が見られます。毎年、梅雨時の開花で結実に支障を来していましたが、今年は例年にない結実良好のように思います。大実で美味しいスモモの「貴陽」が、うっすらと色付き出してきました。もっともっと肥大して欲しいと願っていますが、鉢栽培の為か今ひとつ勢いを感じません。7月中旬頃の完熟を予想しています。



6/20
明日から梅雨空が続くとの天気予報です。サクランボも大分色付いてきましたので、私の弟夫婦とその次女(就職先の京都から帰省していた)、近所にいる兄夫婦(犬1匹)を”さくらんぼ狩り”に招待しました。正光錦とナポレオンが良く色付いて、美味しいとの評価でした。高砂や佐藤錦はまだ完熟の色ではないのですが、食べてもらうと佐藤錦が一番うまいとの正直な評価でした。犬もさくらんぼをよく食べ、種をしっかり出していました。みんなに喜んでもらえたようです。大石早生と思われるスモモの結実は僅か2果でして、1果は既に完熟試食しましたが、残るこの実はまだ色付きは進んでいません。完熟果は、なかなか美味しいスモモでした。鉢植えの「プラム井上」に比べますと4〜5日遅れの露地植えプラム井上ですが、長雨で実割れは避けられそうにありません。プルーンの「フロリナ」の成熟期は7月中旬頃のようですが、その生長は非常にゆったりとしています。黄色く完熟したフロリナは美味しいです。2年ぶりに「黒柿」が結実しています。当園の露地植えの柿は、太秋の1本とこの黒柿のみに、結実実績がありますが、他の露地植え3本は徒長枝剪定が過ぎてなかなか結実しません。今年は、高接ぎ品種が増加しましたので実付きを良くする剪定法を会得したいと思います。



6/13
アンズのゴールドコットは今週半ばに完熟となり、収穫をしました。サクランボも紅さやかに続いて、紅さとうを収穫しました。結実が遅かった紅さとうですが、他の品種を追い越して早めの完熟となり、色付きも良く実割れも少ない栽培しやすいさくらんぼであることが確認できました。今は、「ナポレオン」、「さおり」、「正光錦」、「アメリカンチェリー」および「紅秀峰」の色付きが進んでいます。「佐藤錦」と「高砂」はやや遅れ気味です。晩生のアンズ「ハーコット」は実止まりが悪くて、最終的の残ったのはこの1果のみでした。黄色みが濃くなると完熟です。ゴールドコットをさらに美味しくした深い味わいのあるアンズです。
今年もスモモの色付きが早生種の「プラム井上」から始まったようです。これから順次各品種の色付き、完熟・収穫となる予定です。袋掛けをしなかったリンゴの「アルプス乙女」ですが、虫に囓られることもなく膨らみを増しているようです。中国大実ナツメの開花が続いていますが、地味な花でナツメを知らないと分かり難い花です。地植えの柿「太秋」の幼果が付きました。大実種ですので、摘果が必要かも知れません。




6/6
天気予報では、来週あたりが梅雨入りとの解説がありました。サクランボはこの時期に一杯日射しを浴びて色付きを増すのですが、あいにくの天気が続きますと水分過多などで実割れを生じます。サクランボの各品種で色付きが大分進んできました。中でも遅れ気味な「佐藤錦」は、ほんのり色付いた程度で大分差が見られます。黄色いサクランボの「月山錦」は、僅か2粒残っていますが、今日見ましたらカメムシに囓られた跡を見つけました。これ以上の食害を予防するために、急いで果樹保護袋で覆いました。アンズの「ゴールドコット」の色が黄色く変わって完熟間近となったようです。一方、「ハーコット」はまだ固く青い果実です。梅シロップの作製用の氷砂糖などの準備は万端のようですが、ようやく「南高梅」に赤い色が出てきました。豊後はまだ青いままです。鉢植えイチジクの「バナーネ」に秋果が付いたようです。スモモの「紫峰」は、順調な膨らみを示し毎年安定的な収穫をもたらしてくれます。小苗の「ジューンベリー」の実が大分色濃くなってきました。黒っぽくなったら収穫のようです。老爺柿の実を頂いたので、2月末頃に播種しましたが今頃になって芽が出てきました。失敗かと思っていましたが、発芽に大分時間が掛かるのに驚きました。種の数はかなり多めに蒔いたのですが、いくつ芽が出るのか楽しみなところです。




5/30
天気予報では曇りでしたが、強い日射しの一日でした。先日の強風雨の日に、畑の防鳥ネットから飛び出した「ペカン」の伸長した枝が大きく風に揺れるのを見ていて、栽培の限界を感じました。今日、一気に切り詰めました。周りの果樹には、陽当たりが回復したようです。
ブルーベリーのハイブッシュ種の色付きが進んでいます。毎年早めの肥大と色付きは「スパルタン」と「プル」で、今年も早い。ラビットアイ種の「フクベリー」や「クライマックス」は固い緑のままです。リンゴの幼果が膨らみを増してきましたので、そろそろ袋掛けを行う予定です。「ひめかみ」は、今春高接ぎした穂木に結実しています。「静香」は昨年の高接ぎでして、大きめの幼果を2個ほど残しています。アンズの「ゴールドコット」が急激に膨らみを増してきました。梅の色付く頃に収穫になるでしょう。ブドウの「ヒムロッドシードレス」が早い花穂に結実が確認できます。ジベレリンの処理を窺っています。「ネヘレスコール」の長い花穂が開花し出しました。「ユスラウメ」がほぼ完熟のようで、ヒヨドリが足繁く通ってきます。我が家のさくらんぼで最も色付きの早い「紅さやか」は、さらに濃い赤色になり完熟は近そうです。




5/23
蒸し暑い日でした。2年前に藤栽培が縁で、武州匠さんと情報交換していますが、「キスゲ」の株を送って頂いています。今年も鮮やかな黄色い一番花が咲きました。そろそろブドウの開花時期なんですが、我が家の品種はやや遅れ気味の開花のようです。一番手は「ヒムロッドシードレス」の開花となり、続いて「キャンベルスアーリー」が開花し、「藤稔」は一部の花穂で開花が見られます。大房の「ネヘレスコール」はまだ堅い蕾で、晩生となっています。さくらんぼは「紅さやか」が先行して色付いてきました。葉陰でもしっかり色が付いていますので、着色性は良い品種のようです。毎年早めの完熟の「紅秀峰」や「正光錦」も淡い色付きが始まっていますが、「夢あかり」や「佐藤錦」はまだ青い幼果が多いです。ユスラウメがいつの間にか赤く色付いています。ルビーのように光り輝いて、甘酸っぱくて暖地桜桃に似た小粒の果実です。さくらんぼ置き場に入りきれなかった大苗の「豊錦」にも少数ながら結実が見られます。既にヒヨドリに囓られましたが、残ったさくらんぼには果樹用保護袋のBIKOOで覆って見ました。梅雨時の果樹の代表として「ビワ」が出回りますが、我が家のビワの「田中」と「大五星」も色付きが始まっていました。収穫時期が分かりにくいのが難点ですが、6月まで待つつもりです。




5/16
今日で還暦となり、サラリーマン生活も今月で最後となりました。昨日、会社の仲間からお祝いのプレゼントとして果樹栽培用の剪定ばさみ類を頂戴しました。この歳になりますと喜怒哀楽も少なくなりますが、久々に嬉しい贈り物となりました。
さくらんぼの一部の幼果に色付きが見られる様になりました。まだまだ緑色の幼果がほとんどですが、この色付きが始まりますといかにも「さくらんぼ」って感じに思えます。キウイの開花が先週あたりから始まっていましたが、2,3日の遅れで古株の雄花が咲き出して受粉に間に合ったようです。今年は、「ゴールドエンペラー」の剪定を失敗し、結実は僅かになってしまいました。
春先に初めての試みとなるキウイの芽接ぎを行いましたが、その結果は散々なものです。僅かな成功例と思われる「アップル」の芽接ぎは大幅に縮小したゴールデンキングに芽接ぎしたものです。このアップルは既に大きな本葉が数枚出ており勢いがあります。さくらんぼ置き場の片隅に地植えの「カリン」は、ひっそりとその実を膨らませています。ブドウの花穂の調整を先週から行っていますが、この「ネヘレスコール」は、手を入れずにその成り行きを見守るつもりです。まだ苗が出来ていませんが2つほど付いた花穂はぐんぐん伸びています。ナシ類も高接ぎ品種の幼果が膨らみを増しています。



5/9
やっと晴れの休日となりました。殺菌剤と殺虫剤を果樹全般に散布しました。メインは、さくらんぼ、プラム類、リンゴ、ブドウおよび桃です。16リットルの噴霧器で3回調合しました。ブドウの花穂の調整を行いました。大玉の「藤稔」は、副穂と上部の段と下端も切り詰めました。ヒムロッドシードレスは、副穂と1,2段切除しました。ぶどう棚の立った新梢を軽く誘引しました。庭植えのスモモは、我が家のプラム類では一番手になり、1本で良く結実してくれました。挿木を育ててご近所さんや友人にお譲りしていますが、この苗だけで良く実が付いて大変喜ばれています。当初、「メスレー」として購入しましたが、2年ほど前からメスレーではなくて大石早生ではないかとのご指摘を頂いています。当初、品種に拘りはなく収穫さえ出来ればと思って栽培していましたが、HPの公開から大きな間違いはいけない事と思い、訂正しています。しかし、カタログでは大石早生は受粉樹が必要であり、メスレーは自家受粉性であることに気づきました。少なくとも、庭のスモモは、大石早生ではないようです。早生種で自家受粉性を手がかりに、今年は収穫時の実をしっかり観察してみようと思っています。この庭植えスモモには、多品種高接ぎの流れがあり、「プラム井上」、「太陽」、「ニュー太陽」、「貴陽」、「バイオチェリー」、「ハリウッド」が接いであります。ことしも、芽接ぎや割接ぎで「ジュピター」、「ヴィーナス」、「紅りょうぜん」および「李王」を接いで、活着した模様です。プルーンの「スタンレー」が日増しに大きくなっています。初結実なのでどの様な収穫となるのか、非常に楽しみであります。今年もキウイ「ゴールドエンペラー」の開花が始まったようです。専用雄木として同時に購入しました雄木は、今年が初開花で写真の雌花より3日ほど先行して開花しました。しかし、咲いた花は雄花ではありませんでした。購入5年目の初開花で品種違いが判明しました。例年のように、手持ちの雄木の開花に頼りたいところですが、今年は開花が遅れています。リンゴの結実も順調に進んでいます。今年、高接ぎした「ヒメカミ」は100円玉くらいに膨らんでいます。密入りの果実は高値が付いたと言われている「こうとく」も幼果が付き、高級リンゴの「あいかの香り」も1,2果の収穫を狙っています。




5/2
ブドウの「藤稔」、「ネヘレスコール」や「ヒムロッドシードレス」に、花穂が確認できるようになりました。昨年より一歩前進の収穫を目指したいところです。ブルーベリーの受粉は虫たちにお任せ受粉ですが、「ブルーレカ」、「スパルタン」、「プル」は順調に結実していますが、「フクベリー」は花数の割に結実果が少ないです。ラビットアイ種の受粉が不調なようです。我が家のさくらんぼで一番の大苗である「豊錦」は、60リットル鉢に植え付けて防鳥ネットの外で栽培しています。念入りな受粉では無かったのですが、しっかり結実していました。スモモの各品種は順調に膨らみを増しています。大きめの品種である「ニュー太陽」、「太陽」、「紫峰」は同じ様な成長具合で、やや遅れて「ソルダム」の幼果が膨らんでいます。




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